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2017年2月8日(水) ヒヤシンス
今月前半のテーマ花材はヒヤシンス(ヒアシンス)です。

科 名 ユリ(キジカクシ)科 ヒヤシンス属 球根性多年草
学 名 Hyacinthus orientalis
英 名 Common Hyacinth, Garden Hyacin
和 名 風信子、飛信子(ヒヤシンス)
原産地 地中海沿岸(ギリシャ、シリア、トルコ)
花 期 2月~4月
出回期 11月〜5月 旬 12〜3月
水あげ 水切り
花 色 白、ピンク、赤、黄、青、紫など
花の形態 マスフラワー

【名前の由来】
ヒヤシンスの名前の由来は、ギリシャ神話の美少年「ヒュアキントス」が語源となっています。
ヒュアキントスは美少年で、太陽の神アポロンと西風の神ゼピュロスに愛されていました。
ある日、アポロンとヒュアキントスが仲むつまじく円盤投げをして遊んでいる様子に
ゼピュロスは嫉妬し、意地悪な風を起こし、
その風の影響で円盤がヒュアキントスの額に当たり、大量の血を流して死んでしまいます。
そのとき流れた血から咲いた花がヒヤシンスだといわれています。

和名の風信子、飛信子は明治の頃はヒヤシントと呼ばれ、
(江戸時代には夜香蘭(ヤコウラン)、錦百合(ニシキユリ)と呼ばれていました)
飛信子の当て字は音から、風信子は香りが風によって運ばれるさまを表しているそうです。

【歴史】
原産地のギリシャ、シリア、トルコから16世紀前半にヨーロッパに渡り、
18世紀からオランダで盛んに品種改良盛、され2000種を超える園芸品種が作り出されたという。
日本には1863年、江戸時代末期にフランスからチューリップとともに渡来し
大正時代には園芸植物として栽培されるようになりました。

【花】
主にオランダで品種改良された「ダッチ・ヒヤシンス」と
フランスで品種改良された「ローマン・ヒヤシンスの」2系統があり、
◎ダッチ系=花がびっしりと付きボリュームがあり豪華な雰囲気
◎ローマン系=花付きはまばらで草丈は小さいが、かわいらしく野趣があり、丈夫なのが特徴

切り花として見かけるのはダッチ系が多く、現在一般に栽培されているのは40種~50種で、
花色も多く、一重咲きや八重咲き、大輪咲きなどがあります

開花したヒヤシンスは、爽やかな青葉のような「グリーンノート」の香りを漂わせます。
この香りの成分は香水にも利用され、疲労回復やリラックス効果があるといわれてます。

ヒヤシンスの爽やかな香りの効果で
リラックスしながら、レッスンを楽しんでくださいね〜🎶

<POINT>
・切花の場合でも球根の一部がついてる場合があります。
 つぼみを咲かせるためにはこの部分の栄養分が重要なので、
 切り落とさないでそのまま水に活けてください。
 (球根が無いと全く咲かないというわけではありません。)
・球根植物で茎が柔らかいので浅水で活けましょう。
・つぼみまでしっかり咲くように、枯れてきた花は摘まみ取りましょう。
・開花とともに強い香りを放つので、用途を選びましょう。
・茎を切ると切り口からねばねばした液が出てくるので、水替えはこまめにしましょう。
・茎が柔らかいのでオアシスに挿すときはまっすぐに切り、
 あらかじめオアシスに挿す穴を空けておくとよいです。
 またワイヤーなどで補強すると挿しやすくなります。
・一輪ずつばらしてワイヤリングして使うことができます。


junko uji


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