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2016年10月9日(日) 菊の節句
 菊の花を飾って長寿と無病息災を願います

今日は旧暦の9月9日「重陽の節句」にあたり、
レッスンでも今月前半は
菊の花を使ったアレンジを制作しています(写真)。

中国では、縁起がよいとされる陽数(奇数)のうち、
最大数の九が重なるこの日を重陽(ちょうよう)と呼んで、
菊の花を飾ったり、菊の花を浸した菊酒を酌み交わして
お互いの長寿と無病息災を願う習わしがありました。
そのため「菊の節句」とも呼ばれています。

菊は仙人の住むところに咲くといわれ、
長生きの効用があると伝えられていたそう。

この風習が日本に伝わり、
奈良時代には「菊花の宴」が催され、
平安時代には宮中行事に。

江戸時代には五節句のひとつになり、
菊の咲かせ方を競う「菊まつり」や「菊人形展」が行われたり、
栗ご飯を食べていたことから「栗の節句」といわれるようになったそうです。


「重陽の節句」=「菊の節句」=「栗の節句」なんですね。


民間では「お九日/おくにち」「おくんち」といって、
今も、長崎、唐津、博多などで
秋の収穫祭と習合して祝うお祭りになっています。


ちなみに、五節句はどれも植物が関係しているんですよ。

 【五節句】 

 1/7 人日(じんじつ)の節句 * 春の七草
 3/3 上巳(じょうし)の節句/桃の節句 * 桃の花
 5/5 端午の節句 * 菖蒲
 7/7 七夕(しちせき)の節句 * 竹
 9/9 重陽の節句/菊の節句 * 菊


新暦の9月9日に祝うところもありますが、
旧暦で祝う10月のほうが菊や栗も旬なのでしっくりきますね。


yoshimi furuya


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