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2011年4月21日(木) 上達するには♪・古家
上達するには♪ 『真似をする、取り入れる』4/12掲載のつづきです。

フラワーアレンジメントを習い始めた頃(20年ちょっとも前のこと!)、
先生が作品を手直ししてくださったときのことを、今でも忘れることができません。

グイッと勢いよくオアシスに挿すその手つきをみて
「こんなに力強くても大丈夫なんだ」と。
まだ習いはじめたばかりの私は、恐る恐る花を挿していたので・・。
先生が挿し直した花は、力まかせに挿すのとも違い、花がイキイキとしてみえました。
その手つきに憧れました。
意識して真似しようとしましたが、習い始めたばかりの私は真似すらできなくて・・。

それから何年か経った頃、教室に飾っているユリのアレンジをみて
「ユリはあんな風に角度と高さを変えて挿せば、ステキになるんだ」と発見。
レッスンでそのまま真似してみました。
習いはじめの頃には、角度や高さのことまで気がつかなかったでしょう。

そう、「真似をする」「取り入れる」ためには「感じること」「観察すること」が大切です。
どんなに言葉で並べられるより、ひと目でわかることってあります。

さらに経験を積んでからは、音楽や絵画、インテリアや風景など
花以外に心を動かされたことからもインスピレーションを受けるようになりました。

ちなみに、写真集『FlowerII 現代日本のフラワー作家80人』に掲載されている
作品のひとつ『抱擁』は、作りながらクリムトの『接吻』が思い浮かんできました。
★写真集とは違うアングルで撮った写真です(上)。

みなさんも「素敵だな」って思う出来事や作品があったら、
まずは真似をして取り入れてみてください。
自分の個性を伸ばすのはその後でも構いません。

yoshimi furuya