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2011年5月27日(金) 上達するには♪ 古家
これまでフラワーアレンジメントをたくさんの人に教えてきた中で
私が感じる “上達の早い人” にはひとつの大きな特徴があります。それは・・・

“素直なこと”

レッスンでは
「ここはこうすると、もっと花がきれいにみえますよ」と挿し直してもらうことがあります。
そのとき「なぜ?」と感じても、
まずは先生のいうことを素直に聞き入れられる人は、伸びるのが早いです。

「先生はそう言うけれど、私はこうしたいから」
と、かたくなに自分を通してしまいがちだと、残念なことに伸びるベースが遅くなってしまいます。
随分以前のことになりますが、かつての私がそうでした。

もし、納得がいかない、先生の説明が足りないと感じたときは
「どうしてですか」「私はこんな風にしたいのですが」ときいてみることが大切です。
先生とレッスン生が相談しながらレッスンできることが理想的です。

フラワーアレンジメントは芸術的、感覚的なものなので理由を説明し辛いときもあります。
以前、料理番組でイタリア人の巨匠が
「ニンニクは半分に切ってなかの芯をとること」と説明したところ、
「なぜ芯をとらなければいけないのですか」ときかれて
「さあ? 私が弟子入りしていたとき師匠がそう教えてくれたから。理由はわからないよ」
と言っていたのが印象的で、今でも忘れられません。
理由なんて考える余地もないくらい師匠のいうことは絶対で、
それに従って熱心に学んできたんだなと感じました。

「上達する過程」は「人が産まれてから大人に成長する過程」と
とてもよく似ていると私は感じていて、
ある程度の期間を学んだところで「反抗期」を迎えることになります。

それも大切な上達への道のりで、
反抗期に自分の個性を開拓し、さらに次のステージにあがることができます。
ただ、それは反抗期の年齢に達してからのこと。基礎を身につけ、経験を積んでからになります。

「なぜ?」と思うことがあっても、
まずは先生の言う通り、素直に従ってみることをおすすめします。
大人になって親のありがたみを感じるように、今は理解できなくても、いつか
「あのとき先生が言っていたのはこういうことだったんだな」ってわかるときがくるかもしれません。

ちなみに、「素直」だと生きて行くうえでいかに得るものが多いか、ということを
レッスン生の姿勢から学ぶことができた私。
花歴22年になりますが、海外などで私より経歴の短い人、若い人から学ぶときもあります。
そのときは自分の経歴など関係なく(普段も忘れているのですが・・)、
とにかく教えてくださる人から少しでも多くのことを学んで、自分の枠を広げていきたいので
「心をまっさら」にして、吸い取り紙のようにたくさん吸収して帰るようにしています。

素直に学んだことを自分の作品にどう取り入れて、どう生かしていくかは、その後に考えています。


yoshimi furuya


★最近、レッスン生のみなさんがとても前向きで、
もしかして、このブログをよく読んでくださっているのかな、と感じることがあります!
みなさんが上達してくれること、それを実感してもらえることが、
私たちにとっても大きなよろこびです。
楽しく、上達していきましょうねー♪