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昨日のつづきです☆

長年、生花のレッスンをメインにやってきたためか普段はデザイン画を描きません。
生花では色や大きさなど思い通りの花材を仕入れられるとは限らないので、
仕入れた花材にあわせてデザインをする柔軟性が必要です。
そのためデザインは頭のなかで描いて自由に変えられるようにしていますが、
雑誌掲載作品では前もってデザイン画を編集部に提出してOKをいただかなくてはいけません。

そこで先に器や小物を揃えながらデザインを考え、揃えられそうな花材を考えます。
そのときもこの花材!と限定しないで、なかったときのためにいくつか代わりを考えておきます。
多少の変更が効くようにデザイン画はおおまかに描き、花材を揃えます。
プリザは予定通りの花材が手に入りやすく、枯れないため前もって準備もできるので
生花に比べると随分と楽に感じます。

いずれにせよ作品のデザインは最初から細かいディテイルまで決まっている場合と、
“なんとなく” の場合があります。
デザインが決まっていても実際に作りだすとイメージ通りにいかなくて方向転換することも。

 大切なことその1.
 デザインはフレキシブルに、そして実際にやってみないとわからない!


このアレンジは雑貨屋さんでピッチャーをみたときから作品のイメージが湧きました。
ナチュラルさをだすためにスポンジには挿さないで、花束にまとめてセットしています。
形もプリザはラウンドが多いので、あえて凹凸をつけた自由でナチュラルな形にしました。
ただ質感がみずみずしい生花とは違い、プリザでステムをみせるときれいではないため
凹凸の加減や形に思った以上に時間が掛かりました。
締め切り時間が迫るなか、やっぱりラウンドにしようか・・と一瞬心が折れそうになりましたが
読者の方たちに新しいアイディアを発信したくて、自由な形にこだわりました。
写真のような形に仕上げ、雑誌に掲載されましたが
私のなかではもっとうまくナチュラルさをだしたかったので、また今度作り直します。

 大切なことその2.
 素材によってアレンジの仕方は変わる


雑誌社へ作品を持参した際に編集長にお会いすることができ、
「フレンチカントリーのインテリアに飾るイメージです」とお伝えしたところ
送られてきた写真をみて驚きました!まさにイメージ通りの家具を使って撮影されていました。
この写真は教室で私が撮影したもので誌面とは違います。
ぜひプリフラでその背景をご覧ください。

 大切なことその3.
 素晴らしい作品は意志の疎通を通してチームワークのとれた仲間との連携から生まれる

 ★この場合の “作品” とはアレンジではなく “誌面” のことです。


作品制作の過程には紆余曲折ありますが、大切なのはそれを楽しむこと、そこからなにかを学ぶこと。
そうすると、また次回に生かすことができます。
もうひとつの作品については、また明日☆

yoshimi furuya