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2012年5月21日(月) バラの香り・山口

バラの魅力は花の美しさや華やかさだけでなく、香りもそのひとつですね。
バラの香りには鎮静作用があるといわれ、古代より世界の各地で治療や美容に使用され、
今でもアロマグッズや香水、化粧品、石鹸、ハーブティーなどいろいろなシーンで
バラの香りを感じることができます。

今回はそのバラの香りについてご紹介しますね!
モダンローズの香りは6つに分類することができます。
それにイングリッシュローズに特徴的な香りのミルラを加え、まとめました。


★ダマスク・クラシック・・古典的なバラの香り。強い甘さと華やかさ、爽やかさを併せ持つ、
               心を酔わせる香り。一般的な香水によく使われる。
               効果/鎮静  品種/芳純、ティファニー

★ダマスク・モダン・・・・ダマスク・クラシックの香りを受け継ぎ、より洗練され情熱的で
              コクと深みがある香り。
              効果/鎮静、スキンケア  品種/イブ・ピアジェ、ラ・フランス

★ティー・・・・・・・・グリーンバイオレットの香りが基調。ソフトで上品な紅茶に似た香り。
           モダンローズの多くがこの香りを持つ。
           効果/鎮静、抗ストレス  品種/キャラメルアンティーク、ジュリア

★フルーティ・・・・爽やかでフレッシュなフルーツの香り。ダマスク系とティが混在した香り。
           ピーチ、アプリコット、アップルなどの新鮮な果物の香りが連想される。
           効果/鎮静、安眠  品種/マレーラ
         
★ブルー・・・・・・・・ブルー(紫系)の花色を持つバラ特有の香り。ダマスク・モダンにティー
           をミックスさせ他にはない独特の香りを作り出している。
           効果/鎮静、集中力アップ  品種/ブルーリボン、ミスティーパープル

★スパイシー・・・・ダマスク・クラシックの香りが基調で、クローブ(丁子)の香りが
           やや強く感じられる。日本原産のバラに見られる特徴的な香り。
           効果/鎮静  品種/ハマナス

★ミルラ・・・・・・・・スパイスのウイキョウ(アニス)に似た、まろやかな甘さと清涼感漂う香り。
           イングリッシュローズの一部が持つ特徴的な香り。
           効果/鎮静、抗ストレス  品種/アンブリッジローズ

・実際のバラはこれらの香りの組み合わせにより、より複雑で深い香りを持っています。
・飾る場所の温度が高いほど、活性がよくなり開花が早くなりますが、香りも強くなります。


 *春のバラと秋のバラ*

 春のバラ

 ・品種数が多い
 ・春は少し淡く柔らかい色調

 秋のバラ

 ・花弁数が多い
 ・発色がよくコクのある色調
 ・香りが強い

 昼と夜との温度差が大きい秋には、色鮮やかなバラが咲くといわれています。
 バラの生育温度は16~26度で、秋には開花までの時間が長くなる分、
 蕾がゆっくりふくらみ、花弁数も多く花色も鮮やかになるそうです。
 また気温や湿度が低く空気が澄んでいるので香りが引き立ち、
 より一層バラの香りを楽しむことができます。
 特にすぐに香りが飛んでしまうフレッシュなグリーン系の香りや、
 ソフトで繊細なティー系の香りがしっかり嗅げるそうです。

ぜひ、季節で、種類で、それぞれのバラの香りの違いを楽しんでみてください。
そしてバラを香りで選んでみるというのも、バラ上級者の楽しみ方かもしれませんね♪

naoko yamaguchi
追記 yoshimi furuya

     
     暮らしの花をセンスアップ*flourish