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2012年6月4日(月) アジサイ・山口
今月のテーマ花材はアジサイ。
日本原産のアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。

西洋アジサイは、日本原産のガクアジサイが中国経由でヨーロッパに渡り、
品種改良されて日本に逆輸入されたもので、ハイドランジアともよばれています。
よく見かける庭木や鉢花などの一般的なアジサイのほとんどが西洋アジサイなんですよ。

その中でも花持ちがよく、ガーデニングでは秋まで花を咲かせるタイプのアジサイを
レッスンで使います。
変化していく花色(ピンク→グリーン→ワインレッド、紫→ライムグリーン→赤など)から
秋には秋色アジサイとも呼ばれ、ヨーロッパはもちろん、最近は日本でもとっても人気があります!

アジサイの花は装飾花といって、花びらのようにみえるのはガクが変化したもの。
実際の花はその中心にある小さなものになります。よ~く観察してみてくださいね。

アジサイの名は『藍色の花が集まったもの』を意味する『あづさい(集真藍)』から
きているそうですが、もともと日本原産のアジサイは青色の花がほとんどでした。
それが品種改良により青色以外にも水色、紫、ピンク、赤、緑、白など豊富な花色の
アジサイが誕生しました。
花の色(実際にはがく)はアントシアニンのほか、その発色に影響する補助色素や土壌の酸性度、
アルミニウムイオン量、さらには開花からの日数によって様々に変化します。
そのため「七変化」ともよばれています。一般的に「土壌が酸性なら青、アルカリ性なら赤」
といわれていますが、土壌の酸性度は花色を決定する要因のひとつに過ぎないそうです。

アジサイの葉やつぼみ、根には毒性があり、摂食すると中毒を起こしてしまいます。
料理の添え物として出され、葉の形がエゴマに似ているので間違って食べてしまった
という人も多いそうです。みなさんも気を付けてくださいね。

花持ちのよい秋色アジサイですがやっぱり水揚げはしっかりしてくださいね!
アレンジに使う時には茎を大きく斜めに切り、
中の白いワタのような部分をしっかり取り除いてください。
丈が長いまま水に活けるときには、切り口を火で黒く炭化するまで焼いてから水に浸けたり、
切り口を縦に裂くように割って吸水面積を大きくしてあげるといいですよ。
また花や葉が分厚くしっかりしているのでドライフラワーにして楽しむこともできます。

レッスンでアジサイの魅力をしっかり楽しんでくださいね♪

naoko yamaguchi


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