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2016年10月2日(日) 雑誌掲載作品メイキング
 神様が味方をしてくれました☆

発売中の『ベストフラワーアレンジメント・秋号』
“花に想いを託して 秋バラのラブレター” のメイキング裏話しです。

バラの本数による花言葉を作品で表現、ということで
『2本・世界はふたりだけ』と『5本・出逢えて心からうれしい』
の2作品を担当させていただきました。

この掲載依頼のお話しをいただいたとき、まず最初に思ったのが
とにかくバラの美しさを表現しよう、ということでした。
できるだけ他の花材は加えないでシンプルに、
そして、ふんわりと咲くやさしい雰囲気のバラを使いたいなと思いました。

ところが撮影は7月!夏真っ盛りの季節にバラの撮影!!!
ふんわりと咲くバラはあっという間に開いて散ってしまうものもあるので
部屋の気温調整、搬入のときの外の気温などなど気が気ではなかったのですが
仕入れの前日から撮影日まで、7月にしては珍しく気温26度くらいの日が続いて
「神様が味方をしてくれた!」そんな気持ちになりました。


『2本・世界はふたりだけ』ではふたりの世界観を表すために
ルリタマアザミをバラの足元に転がせて、宇宙のなかにふたり、
そんなイメージにしてみました。


『5本・出逢えて心からうれしい』では
器からふんわりとうれしさがあふれるイメージで。
5本のバラを色分けする場合、
2本+3本のグルーピングにするとまとまりやすいのですが
今回はあえて2本+2本+1本の3色グラデーションにしてみました。
花の配置も流れるように。

雑誌掲載ではそんなふうに、いつもなにかひとつ
花の世界の常識を覆すような、新しいことにチャレンジするようにしています。

今回、時間がなくて撮影には立ち会わず
この作品で私が持参した背景のランチョンマット(写真/下)は
使用されず、編集部のかたが用意してくださった小物で
メルヘンチックな仕上がりとなりました。

この2枚の写真は搬入前に教室で私が撮ったものですが、
雑誌が手元にあるかたは、ぜひ見比べてみてください。

どちらがいい悪いではなく、同じ作品でも背景や小物、アングルが違うと
雰囲気が違ってみえるのでおもしろいと思いますよ。


yoshimi furuya


     暮らしの花をセンスアップ*flourish