blog

2013年9月9日(月) ヒペリカム・宇治
今月前半のテーマ花材はヒペリカムです。

科 名 弟切草(オトギリソウ)科 ヒペリカム(オトギリソウ)属
学 名 Hypericum
和 名 弟切草(オトギリソウ)、金糸梅(キンシバイ)、未央柳(ビョウヤナギ)
原産地 アジア~ヨーロッパ〜北アメリカ
花 期 花(5~7月) 実(10~11月)
出回期 周年
水あげ 折り切り、砕く(茎の断面がギザギザになり、 断面積を大きくするため)
花 色 黄色
実 色 赤・桃色・緑・茶・クリームなど

ヒペリカムの仲間には金糸梅や未央柳(または美女柳、美容柳)などの種類がたくさんありますが、
近年、海外からの新しい種類が加わったため、これらを総称して、
属名のヒペリカムと呼ばれるようになりました。

ヒペリカムは、ギリシャ語で「hypo(下)+ erice(草むら)」、
または「hyper(上)+ eikon(像)」が語源と言われ
後者は、悪魔よけの像の上にこの花が置かれていたことに由来するそうです。

科名の弟切草の由来は平安時代、
世に名の知れた鷹匠が鷹の傷の手当てに使っていた薬草を秘伝秘薬とし、
他言無用としていましたが、彼の弟がこの掟を破り、薬草のことを他人に漏らしてしまい
それを知った兄は怒りに任せて弟を斬り殺してしまい、このときに散った血しぶきが薬草にかかり
それ以来、葉には黒い斑点が浮かぶようになったためだとされています。

一足先に可愛らしい秋の実物を楽しんでくださいね♪

ポイント
・葉は傷みやすいので適度に取り除くようにしましょう
・花保ちが良く、切り分けて使うことが出来ます
・実付きがまばらな場合、枝を重ねて実を密集させるとよいです

junko uji


     暮らしの花をセンスアップ☆flourish