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2014年6月2日(月) アストランティア・宇治
今月前半のテーマ花材はアストランティアです。

科 名 セリ科 アストランティア属 宿根草(耐寒性多年草)
学 名 Astrantia major
英 名 Great masterwort
原産地 ヨーロッパ、西アジア
花 期 5月~7月 
出回期 4月~10月(旬は5・6月)
水揚げ 水切り

名前の由来は花の形が星に似ているため
ギリシャ語で星を意味するaster(アストラ)が語源になっているそうです。

アストランティアは野趣に富む花で、ふんわりとしたやさしい雰囲気があり
欧米で人気を誇る有名なガーデンには必ずと言っていいほど植えられている
本格派ガーデンには欠かせない花だそうです。

花びらのように見える部分は総苞(花序の基部に多数の包が密集したもの)で
中心に小花が多数集まり、半球状に盛り上がるように群れて咲き
雌しべが飛び出て目立つのも特徴です。
花はスプレー状で1本の茎にたくさん花がついていて、
つぼみが次々と咲き、花持ちもとてもいいです。

アストランティア属には10種ほどの原種がありますが
本種マヨールが園芸品種として数多く栽培されています。
ヨーロッパでは古くから利用されてきた植物ですが、日本での歴史は浅く
近年急速に切り花や花壇を彩る植物として扱われるようになりました。

軽やかで野の花のようにナチュラルなアストランティア。
初めて手に取る方も多いはず。
きっとやさしい花姿に心癒されることと思います。

<POINT>
・茎がとても細く、折れやすいので注意してください。
・花はドライフラワーになります。
・水揚げが悪い花なので、水切りをしたら新聞紙に包んで深水に入れ水揚げするとよいです。

junko uji


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