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2015年3月4日(水) フリージア・宇治
今月前半のテーマ花材はフリージアです

科 名  アヤメ科 フリージア属 半耐寒性球根植物
学 名  Freesia refracta
英 名  Freesia
和 名  アサギスイセン(浅黄水仙)、コウセツラン(香雪蘭)
原産地  南アフリカ
花 期  2月~4月
出回期  11月~5月
水あげ  水切り
花 色  赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、淡紫、白、複色など

フリージアの原種の多くは南アフリカに自生していて、
アフリカ大陸のみにしか存在しない小さいグループで原種は11種あるといわれています。
オランダでの品種改良により現在では150以上の園芸品種が存在しているそうです。

18世紀の中頃に南アフリカでデンマークの植物学者エクロンが発見し、ヨーロッパに紹介されました。
フリージアの名はエクロンの親友のドイツ人医師フレーゼに由来するとのこと。
日本へは明治の後半にオランダから球根を輸入したのが最初とされますが、
本格的に栽培されるようになったのは昭和30年代に入ってオランダから
新しい園芸品種が多く導入されるようになり、現在のようなカラフルなフリージアが出てきました。

先が尖った剣状の葉を数枚出して、葉の間から花茎を長く伸ばし
花茎は上の方では水平に伸び、10輪前後の花を穂状に咲かせます。
中輪、大輪、巨大輪の花、一重咲き、半八重咲き、八重咲きなどの品種がありますが
フリージアが非常にウイルス病に弱いため次から次に新品種が生まれては消えていくそうです。
原種に近い白や黄色にくらべ、ピンクや紫、赤色のフリージアを花屋さんであまり見かけないのは
この色合いのものが特に病気に弱く切り花生産が難しいためです。

白や黄色のフリージアは、キンモクセイのような甘い香りが特徴です。
白と黄色もしっかりかぎ分けると、桃やりんごのようなフルーティーなものや
スパイシー(胡椒)な爽やかさを含んだものなどに細分できるようです。
赤系や青系の品種は、白や黄色よりもやや香りは弱くなりますが、
フルーティーな甘みのある香りが楽しめます。

花の中でも香りで人気のフリージア。
爽やかな甘い香りで春を感じてくださいね♬


<POINT>
・咲き盛りを過ぎた花を取り除くと、つぼみも咲きやすくなり長保ちします。
・つぼみが絡まりやすいので注意してください。

junko uji


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