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2016年3月10日(木) チューリップ
 今月前半のテーマ花材はチューリップです

科 名 ユリ科チューリップ属 球根植物
学 名 Tulipa gesneriana
英 名 Tulip
和 名 ウコンコウ、ウッコンコウ(鬱金香)
原産地 トルコ、中央アジア
花 期  3~5月
出回期 12~5月(旬3月)
水あげ 水切り
花 色 赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑、紫などの単色 その他複色

チューリップの名はターバンに花形が似ていることから
トルコ語でターバンを意味する「tulipan」(ツゥリッパ)に由来しています。
トルコから16世紀にヨーロッパに紹介され、オランダを中心に盛んに改良されました。

1634年頃オランダではオスマン帝国から輸入されたチューリップの球根が人気を集め、
価格が釣り上がることで人々はチューリップ投資に熱狂し、数年のうちに
「人気のある品種の値段は、当時の平均年収×8年分」
「高級品種の球根ひとつと、家が交換される」など信じられない高値を付け
その後1637年、価格が100分の1以下にまで下がり、オランダは経済的混乱に陥いる
チューリップ・バブルとよばれる世界最初のバブル経済事件が起こったそうです。

日本にチューリップが紹介されたのは江戸時代末期、
本格的に生産が始まったのは1919年(大正8年)新潟県とされています。
現在も新潟県は切り花生産量が日本で1位はだそうです。
ちなみに球根の生産量日本1位は富山県で、この両県の県花にもなっています。

現在世界で栽培されている品種は5,000種以上にもなるそうです。

チューリップは色だけでなく咲き方にもいろいろな種類があります。
○一重咲き・・・・花弁が6枚の一般的な形の咲き方。
○八重咲き・・・・花弁が重なってバラのような咲き方。
○ユリ咲き・・・・花弁の先が尖っていて外側に反ったユリのような咲き方。
○フリンジ咲き・・花弁の縁に小さなギザギザのフリルが入った咲き方。
○パロット咲き・・切れ込みが大きく波打ちオウムの羽のような形の咲き方。
○王冠咲き・・花弁が大き波打ち反り返り王冠のように見える咲き方。
○ビリディフローラ咲き・・花弁の中央に緑色が入る咲き方。
○スプレー咲き・・一枝から数個の花が付く咲き方。
○王冠咲き・・花弁が大き波打ち反り返り王冠のように見える咲き方。

咲き方よってイメージの違うチューリップ
今回はどんなチューリップが登場するのか、お楽しみに!

<POINT>
・自然な状態で1日1回花びらが開閉します。
 気温が高くなると花びらの内側がより速く成長し、低くなると外側が成長するため
 その成長の差で開閉が起こります。
・切り花の状態でも茎が伸び続けます。
 最もよく伸びるのは花首から1枚目の葉が付いているひと節目までの間で、
 同時に曲がりやすい部分でもあります。
・アレンジした後でも花は光の方に向かって向きを変えてしまいます。
・花首あたりに針を刺すと、成長が止まり首が曲がりにくく長持ちします。
・葉も水に強いので、水に浸かっても腐りにくいのが特徴です。
・茎がきれいな花なので、ラインを生かしたアレンジに向いています。

*2014年3月5日「チューリップ」の記事に追記・編集しています。


junko uji


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