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2016年5月21日(土) かすみ草
 今月後半のテーマ花材はかすみ草です

科 名 ナデシコ科ギプソフィラ属 一年生、多年生
学 名 Gypsophila paniculata
英 名 Baby's breath
和 名 霞草(カスミソウ)、花糸撫子(ハナイトナデシコ)、
    群撫子(ムレナデシコ)、小米撫子(コゴメナデシコ)
原産地 ヨーロッパ、アジア
花 期  5〜6月
出回期 周年(旬 12〜6月)
水あげ 水切り
花 色 白、ピンク スプレーペイントで青や緑に着色してるものもあります
花の形態 フィラーフラワー

一重咲き、八重咲き

霞草(カスミソウ)の名前は、小さな花がたくさんついて
霞がかかったようにみえることに由来しています。

学名のGypsophila paniculataは、ギリシャ語の「gypsos/石膏」と「phila/好む」
一部の種が、石膏に似た白い石灰岩地に好んで生えることから。

英名の「Baby's breath」は「赤ちゃんの吐息、愛しい人の吐息」という意味があり、
赤ちゃんの吐く息がかすみ草の花姿に似ていることからついたそうです。
また、かすみ草独特の匂いを赤ちゃんの息の匂いに例えたとも聞いたことがあります。

その独特な匂いはよい香りとはいえず、近年、匂いのないかすみ草も作出され
販売されています。


カスミソウには一年生のカスミソウと多年生のシュッコンカスミソウがあります。

・カスミソウ 一年生 別名/花糸撫子(ハナイトナデシコ)、群撫子(ムレナデシコ)
 原産/コーカサス〜ウクライナ南部

 草丈/20~60cm、花/直径1cmあまり、大輪と小輪がある
 花色/白、ピンク、濃ピンク 花弁/5枚 一重咲き
 開花/9~10月に種をまき、翌年の5月を中心に開花

 19世紀前半にヨーロッパに入り、日本には大正初期に渡来。
 切り花のほか、花壇にも用いられている。


・シュッコンカスミソウ 多年生(根茎をもつ) 別名/小米撫子(コゴメナデシコ)
 原産/ヨーロッパ中部、東部〜中央アジアにかけて自生
 ★市場に出回っているのは、この園芸品種が多い

 草丈/1m、花/直径1cm以下 花色/白 花弁/5枚ほか 一重咲き、八重咲き
 開花/露地では6~8月、温室栽培により一年中開花が可能

 18世紀中頃に原種がイギリスに入り、アメリカやオランダで品種改良が行われ、
 日本には明治12年に渡来。

 かすみ草といえば、よくお花屋さんで花束に添える花として使われていましたが
 レッスンでは、またそれとは違う使い方と魅力をお伝えします。
 お楽しみに!

<POINT>
・つぼみは咲きにくいので、よく開いた花が枝先までついたものを選びましょう。
・茎が細く折れやすいので丁寧に扱います。
・フィラーフラワーの形態や質感を生かしてふんわりと、
 または束ねてマス(かたまり)にするなど、使い方で異なる表情を作ることができます。
・花保ちがよいので、コサージュで使う際も萎れる心配がありません。
・独特な匂いがあるので、飾る場所に気をつけましょう。


yoshimi furuya


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