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2016年7月24日(日) 徒然草の現代語訳
『徒然草』の150段目を現代語訳したものがFBで紹介されていたのですが、
今の時代にも通じるものがあって
とても励まされる内容になっていたのでご紹介しますね。



 これから芸事を身に着けようとする人はとかく
 「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。
 こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するのがカッコいい」
 と言うものだけど、
 そういうことを言っている人が最終的にモノになった例えはひとつもない。

 まだ未熟でヘタクソな頃から、
 上手くてベテランな人たちに混ざって、バカにされて笑われて、
 それでも恥ずかしがらずに頑張っていれば、特別な才能がなくても上達できる。
 道を踏み外したり、我流に固執することもないだろう。

 そのまま練習し続けていれば、
 そういう態度をバカにしていた人たちを遥かに超えて、達人になっていく。
 人間的にも成長するし、周囲からの尊敬も得られる。

 今は「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、
 最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった。

 それでもその人が正しく学び、その道を一歩一歩進み続けてきたおかげで、
 多くの人がその教えを授かることができるようになった。

 どんな世界でも同じである。


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『徒然草』といえば「つれづれなるままに・・」と国語で習いましたね・・遠い目・笑
鎌倉時代末期(1330年頃)に吉田兼好がまとめた随筆で
今から700年近く前のものになるそうですが、
こうして現代語訳されているととってもわかりやすいですね。

私が心に響いたのは
“今は「天下に並ぶ者なし」と言われている人でも、最初は笑われ、けなされ、屈辱を味わった”
のところでした。

習い事だけでなく、新しい世界に飛び込むとき、なにかにチャレンジしたいとき、って
勇気がいりますよね。

flourishのレッスンでも、
自分で作ったアレンジを誰かにプレゼントしたり、
フラワーコーディネイトレッスンに参加したり、といった
自分がやりたいことに迷わず飛び込んでいける人もいれば、
「自分にはまだまだ」と尻込みして、そのまま何年も過ぎてしまう人がいますが、
やっぱり失敗を恐れずチャレンジしていく人は
どんどん新しい世界を自分で切り開いています☆

実は私もなにかをはじめるときはすごく勇気がいるほうなので、
尻込みしてしまう人たちの気持ちもすごくよく分かるんですよね。

でも、思い切って飛び込んでみれば
「もっと早くやればよかった!」って思うこともあるので
一度きりの人生、悔いのないように、恥ずかしさや畏れを飛び越えて
思い切り楽しんでいきたいですね。

もし本当にやりたいことを目の前にして躊躇する自分がいたら
この徒然草を読み返したいなと思います。


yoshimi furuya


     暮らしの花をセンスアップ*flourish