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2011年1月31日(月) 水揚げ・古家
ユニクロのモコモコムートンに、昨夏パリのセールで買ったクシュクシュエプロンを着て。

市場から届いた花はすぐに水揚げをします。
水揚げ方法は花にもよりますが、
リシアンサス(=トルコキキョウ)やカーネーションのように
手で茎をポキッと折れる花は、水の中で茎を折る “水折り” をします(写真)。
 
バラやチューリップのように手で茎が折れない花は、水の中でハサミを使って “水切り” を。
花を含む2/3より上を新聞紙などの紙で包み、しばらく水に浸けます。

この寒い冬、冷たい水に手を浸すのは「えいっ」、少し気合いがいりますが
たっぶりと水を吸ってイキイキとした花をみていると、うれしくなります。

余談ですが、愛媛のみかん農家に生まれ育った私。
こどもの頃、冬休みにみかんの収穫を手伝っていると、とってもすがすがしい気持ちに。
「農家ってええなあ」
だけど、絵描きかなにかクリエイティブな仕事に就きたかったので
「農家だと夢は叶えられんなあ」
水揚げをしてすがすがしい気持ちになると、あの頃のことを思い出します。
気がつくと、自然に触れてデザインをしている自分がいてちょっとビックリ。
こんな道があったんだね。

yoshimi furuya