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2011年9月5日(月) ケイトウ・山口
写真/トサカケイトウ(左上)久留米ケイトウ(右上)羽毛ケイトウ(左下)ヤリゲイトウ(右下)

今月のレッスンで使用する花材はケイトウ。
アジアやアフリカの熱帯地方が原産のヒユ科ケイトウ属の一年草です。
夏から秋にかけて穂のような形で咲く花、花穂(かすい)をつけるケイトウは
赤やピンク、オレンジ、黄色など花の色がとても鮮やかで、
この季節花屋の主役になっていますね。

漢字で書くと「鶏頭」、花の形がニワトリの鶏冠(とさか)に似ているところから
この名が付いたそうです。その響きから毛糸から付いたと思っている人もいたのでは?
個人的にはその方がかわいい気がしますが。。。
・名前の由来ともなった鶏冠状の花をつけるトサカケイトウ
・その花がころんと丸く球状に固まって咲いた久留米ケイトウ
・ふさふさとした羽毛のような花をつける羽毛ケイトウ、別名フサケイトウ
・羽毛がより密生して固まって咲いた、またはろうそくや槍のように尖って咲いたヤリゲイトウ
と花の形によって4種類に分類されます。
なかでも久留米ケイトウは、戦後インドから引き上げた日本人が持ち帰ったケイトウを
九州の久留米地方で確立させたことから付いた名前とされ、とても人気のある品種です。
レッスンでは形の違いをよく観察してみてくださいね。

ケイトウは花持ちする花材ですが、さらにきれいに長持ちさせるためには
水揚げの悪い葉を取り除くこと、茎の表面が傷みやすいので水替えをこまめにし
切り口を切りなおしてあげること、水分を含みやすい花の部分を濡らさないことです。
種類によっては種がポロポロと落ちてくるので飾る場所にも注意してくださいね。

naoko yamaguchi