blog

2011年10月3日(月) ダリア・山口
今月のレッスンで使用する花材はダリア。
メキシコ原産のキク科ダリア属の多年生草本です。
日本には1842年にオランダから渡来したとされ、「遠い異国からきた牡丹に似た花」
ということで天竺牡丹(テンジクボタン)ともいわれています。
色や大きさ、咲き方などとても様々で、世界に3万品種以上あるとされ、バラに並んで
品種数ナンバー1の花といわれています。黒と青以外はすべてそろうほど多彩だそうです。

ここでみなさん、キク科の花の特徴を覚えていますか?
7月に使用したヒマワリのブログ(7/4)でもお話ししましたが、今回はもう少し詳しく。

花びらにみえる一枚一枚が花で、小さな花が多数集まってひとつの花をつくっているんです。
覚えてましたか??これがキク科の花の特徴で、頭状花序(とうじょうかじょ)といいます。
そして個々の花のことを小花(しょうか)とよび、小花が集まって形成される全体を、
頭花(とうか)または頭状花(とうじょうか)とよびます。
キク科の花の小花にはふたつの形があり、ひとつは花弁が筒状になった筒状花(つつじょうか)、
もうひとつは花弁の先端が片方に大きく伸びて広がった舌状花(ぜつじょうか)です。
レッスンでは花びらの形にまで注目してみてくださいね。おもしろいですよ。

豪華で存在感のあるダリアですが、高温多湿に弱く水揚げの難しい花でもあります。
アレンジするときには、茎のしっかりしたものを選び、
水分を蒸散させる大きな葉はできるだけ取り除き、窮屈にならないように活けて
水替えはこまめにしてあげましょう。
花瓶に活けるときに花用の延命剤がないときは、
1リットルの水に対して1~3ccの漂白剤を加えて腐敗を防いだり、
5~10gの砂糖を加えて栄養を与えるのもいいですよ。
ダリアを長く楽しめるよう、ぜひ実践してみてくださいね♪

naoko yamaguchi