blog

2013年6月4日(火) バラ・山口
モダンローズの第一号「ラ・フランス」

今月後半のテーマ花材は「バラ」です。

科 名  バラ科バラ属の種の総称
学 名  Rosa
和 名  薔薇(そうび、しょうび)
原産地  チベット周辺、中国雲南省からミャンマーにかけて
花 期  5~6月、10月~11月
出回期  周年
水あげ  水切り、湯上げ、燃焼法


原種・作出時期による分類
〇ワイルドローズ・・原種、野生種ともいい野生のバラをさす。北半球に広く自生し、
          その地域の環境に合った形態と性質を持つ。
〇オールドローズ・・「ラ・フランス」以前に作出され栽培されていたアルバ、ガリカ、
          ダマスク、ケンティフォーリアなど、古典的でロマンティックな
          花姿と芳香を持つバラ。
〇モダンローズ・・・1867年フランスの育種家ギョーによって作出された
          ハイブリットティー系の第一号「ラ・フランス」【写真】
          以降に作り出された現代バラのこと。
〇イングリッシュローズ・・・
          1970年代にイギリスの育種家デビット・オースチン氏によって作出される。
          オールドローズの優しい花形や香りと
          モダンローズの四季咲き性を併せ持った新しいタイプのバラ。
              

香りによる分類
〇ダマスク・クラシック・古典的なバラの香り。強い甘さと華やかさ、爽やかさを併せ持つ、
            心酔わせる香り。一般的なバラの香水によく使われる。 *芳醇
〇ダマスク・モダン・・・ダマスク・クラシックの香りがより洗練され、情熱的でコクと
            深みがある。 *イブ・ピアジェ
〇ティー・・・・・・・・グリーンバイオレットの香りが基調。ソフトで上品な紅茶に似た香り。
            モダンローズの多くがこの香りを持つ。 *キャラメルアンティーク
〇フルーティー・・・・・爽やかでフレッシュなフルーツの香り。ダマスク系とティーが
            混在した香り。ピーチや・プリコット・アップルなどの新鮮な果物の
            香りが連想される。 *マレーラ
〇ブルー・・・・・・・・ブルーの花色を持つバラ特有の香り。ダマスク・モダンにティーを
            ミックスさせ、他にはない独特の香りを作り出している。
            *ブルーリボン
〇スパイシー・・・・・・ダマスク・クラシックの香りが基調で、クローブ(丁字)の香りが
            やや強く感じられる。日本原産のバラに見られる特徴的な香り。
            *ハマナシ
〇ミルラ・・・・・・・・スパイスのウイキョウ(アニス)に似た、まろやかな甘さと
            清涼感漂う香り。イングリッシュローズの一部が持つ特徴的な香り。
            *アンブリッジローズ

ポイント
・バラは水をよく吸うので、細菌を吸い上げてしまわないように水替えをこまめにしましょう。
・エネルギー補給として水に糖分(砂糖など)を加えてあげると長持ちします。
 (ただし糖分だけを加えると細菌が繁殖しやすくなるので、塩素系の漂白剤なども
  一緒に入れてあげると効果的です。)
・風通しのよい、直射日光の当たらないできるだけ涼しいところに飾りましょう。

naoko yamaguchi


     暮らしの花をセンスアップ☆flourish