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2013年7月6日(土) クレマチス・宇治
今月前半のテーマ花材は「クレマチス」です。

科 名 キンポウゲ科 センニンソウ属(クレマチス属ともいう)
    多年草 つる性植物 
学 名 Clematis hybrida
和 名 鉄線(テッセン)、風車(カザグルマ)
原産地 世界(日本、中国、朝鮮半島、西南アジア、欧州南部)
花 期 品種により異なる(4月 〜10月、1月〜3月)
出回期 主に5月〜8月
水あげ 砕く、割る、(切り口をたたくと繊維がひろがり、水の吸収がよくなります。)
花 色 白、青、紫、赤、ピンク、黄色、復色など


クレマチスは世界中に250種~300種が分布。特に北半球に温帯に多く分布し、
日本にもおよそ20種が自生します。
ほとんどの種が蔓(つる)を長く伸ばし、他の植物の茎などに巻き付き、茎を固定します。
「木」扱いと「草」扱いのものがあり、落葉性と常緑性があるといったように
形態や生育サイクルなどが細かく違います。
花びらの部分は、萼(がく)が色づいたもので、本来の花びらはありません。

名前はギリシア語のklema(つる)に由来し、
和名のテッセンは蔓が鉄線のように強いことからついたものです。
和名のテッセンやカザグルマは、クレマチスの中の1つの種名だそうです。

19世紀、シーボルトらによってテッセンやカザグルマなどがヨーロッパに持ち込まれ、
品種改良され、大輪咲きの園芸品種が作り出され、大正時代に日本に戻ってきました。
それから本格的な改良が始まり、改良が進み形となったのは第二次大戦以降で、
多くの優良品種が作られ、現在は様々な野生種から、大輪種、
大輪種とは趣の異なる品種が作られていて、2,000種を超える交配品種があり
一重咲き、八重咲き、万重咲き、チューリップ咲き、釣鐘型と多くのバリエーションがみられます。

イギリスでは「つる性植物の女王」と呼ばれていて、丈夫で育てやすく、
花が大きく観賞価値が高く、ガーデンになくてはならない存在とされています。
アーチやフェンスなどで空間を立体的に演出する花としても人気が高く
洋風から和風まで様々な庭に合わせることができるそうです。

蔓植物の特徴を観察しながら、ラインを生かすようにアレンジしてみてください♪

ポイント
・生ける前に、しっかり水揚げしましょう。茎を切ってから数十分間が重要。
・水切りは思い切って5センチくらい切り戻す。
・水を好む植物なので十分な水につける。
・オアシスに生けると花保ちがよくないため、花瓶に直接生けることをおすすめします!

junko uji


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