blog

和の趣を感じるリニアスタイル。

パリスタイルを中心としたヨーロピアンスタイルのアレンジでは
花の茎を見せないでアレンジしていくものがほとんどですが、
リニアスタイルは日本の生け花に似て、茎のラインを生かしてアレンジします。

ラウンドアレンジやリースのように
ヨーロピアンスタイルが花を面で捉えて形を作るのに対して
リニアスタイルは花を点で捉え、空間を生かしてアレンジします。
仕上がりの形に決まりはなく、わび・さび(侘・寂)を大切にしたアレンジともいえます。
写真のリニアスタイルをみても
内側にラインを向けて生かしたもの、外側に向けて生かしたもの、
それぞれに空間を生かし、形に決まりがないことがよくわかると思います。

20年近くパリスタイルの人気が続いているので、
リニアスタイルのようなアレンジを教えている教室は珍しくなってきています。
そして、教えられる先生も少なくなっているように思います。

リニアスタイルがアレンジできるようになると
一花一葉といって、一輪の花や葉をセンスよく飾れるようにもなります。

また、海外では生け花の要素が盛り込まれたリニアスタイルを作れる人は少ないので
とても貴重です。
私もかつてパリやスイスのお花屋さんと話をしたときに
花の向きや茎のラインの見方を説明してとても喜ばれた経験があります。

flourishでは、そんなリニアスタイルを
これからも定期的にレッスンしていきたいと思っています。

花/リシアンサス(エグゼラベンダー)、カラー(ピカソ)、アリウム(ブルーパヒューム)
葉/ドラセナ
その他/シマフトイ

yoshimi furuya


     暮らしの花をセンスアップ*flourish