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2014年7月24日(木) グロリオサ・古家
今月後半のテーマ花材はグロリオサです。

科 名 ユリ科 グロリオサ属
学 名 Gloriosa superba
英 名 Gloriosa lily(栄光のユリ) Flame lily(炎のユリ) Climbing lily(巻き付くユリ)
和 名 狐百合(キツネユリ)、百合車(ユリグルマ)
原産地 熱帯アジア、アフリカ
花 期 7月~9月 
出回期 周年(旬は7月~9月)
水あげ 水切り
水の量 深水

Gloriosaはラテン語のgloriosus(栄光の、名誉ある、見事な)が語源になっています。

花色は赤に黄色が混ざったタイプと、黄色があります。

葉先が「巻きひげ」になっており、周りの植物や物に絡みついて伸びていき、高さ3メートルまで伸びることもあるそうです。巻きひげは何かに触れるとその先端でらせん状に巻きつき(途中で向きを反転させ、引っ張られてもちぎれないようになっています)自らの体を支えるようにできています。

蕾は下向きにつきますが、花が開くにつれ花びらが上に反り返り雄しべと雌しべが目立ち、花弁の波打ちも大きくなります。雄しべは6本で雌しべの花柱が真横に折れ曲がります。咲き盛りを過ぎた花は花びらが下に垂れるので取り除きましょう。そうすると蕾が咲きやすくなります。

花は下から咲き、1つめの花より2つめ、3つめと花の色が薄くなっていきますが、砂糖水(500mlの水に対しグラニュー糖をティースプーン4〜5杯溶かす)に飾ると鮮やかな花色を楽しめるといわれています。

球根には痛風の薬として使われるコルヒチンが含まれます。
このコルヒチンやグロリオシンには毒性があり、グロリオサの球根は山芋や長芋に似ているため間違えて食べると危険です。

グロリオサといえば花屋では赤い花をよく見掛けますが、レッスンでは「ルテア」という黄色のグロリオサを使ってすっきりと涼しげに生けていきます。お楽しみに☆

<POINT>
・巻きひげが絡みやすく、花びらも折れやすいので丁寧に扱いましょう。
・花粉が衣服についたときガムテープなどで叩いて取り除きます。手で払うと繊維に花粉が入り込んで取れなくなるので気をつけてください。
・萎れてきた花を取り除くと、蕾の花も咲きやすくなります。
・暑さに強いので夏のアレンジにおすすめです。

yoshimi furuya


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