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2014年9月23日(火) ヒペリカム・古家
今月後半のテーマ花材はヒペリカムです。

科 名 オトギリソウ科 オトギリソウ属
学 名 Hypericum patulum
英 名 Hypericum
和 名 弟切草(オトギリソウ)、金糸梅(キンシバイ)、
原産地 アジア、北アメリカ、西ヨーロッパ
花 期 花 6月〜8月、実 10〜11月
出回期 周年
水揚げ 水切り 枝を斜めに切った後、タテに切り込みを入れるとよく水があがります。
実の色 赤、ピンク、茶、緑、アイボリー

ヒペリカムの名前はギリシャ語のhyper(上)+eikon(像)からきており
魔除けの像の上にこの花が置かれていたことから由来しているそうです。

ヒペリカムの種類のひとつ、金糸梅は中国原産で江戸時代の1760年に渡来したといわれています。
名前の由来は花の形が梅に似て色が黄色くおしべが金の糸のようにみえるため。

今回レッスンで使用し、花屋で一般に「ヒベリカム」と呼ばれるのは
花ではなくかわいい実を楽しむため、正確には「ヒペリカムの実」になります。

ヒペリカムを栽培している海外の2大産地はケニアとエクアドル。
それぞれ作っている品種が異なり、特徴があります。( )は実の色と特徴です。

 ケニア・・・フレアシリーズ 
  キャンディフレア(日本で一番人気の小粒ピンク)、ピンキーフレア(赤)、
  ファイアフレア(大粒・赤)、エクセレントフレア(茶)、
  フォレストフレア(緑)、アイボリーフレア(アイボリー)

 エクアドル・・・マジカルシリーズ、ロマンスシリーズ
  マジカルパッション(赤)、マジカルピンク(ピンク)、
  マジカルビクトリー(緑)、マジカルトリンプ(大粒・赤)、
  トゥルーロマンス(巨大粒・赤)、セルバロマンス(丸い粒・薄緑)、
  ワイルドロマンス(渋めの赤)、ココグランド(大粒・濃茶)

日本では長野県や高知県で上記の品種の一部が作られています。

秋には「紅葉ヒペリカム」と呼ばれ赤〜茶色に紅葉した葉のヒペリカムも出回ります。
紅葉を楽しむためのものなので、実はほとんど付いていません。

ヒペリカムの実は一年中、お花屋さんで見掛ける花材ですが
やはり秋のアレンジに使うとしっくりくるように思います。
実物の入ったブーケでお部屋に秋を取り入れましょう♪

<POINT>
・葉はきれいなものは残すか、アレンジによってはすべて取り除いて実を強調します。
・実もアレンジによっては間引いてバランスをよくしたり、形を整えます。

yoshimi furuya


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