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 山口さん(写真/左)・高橋さん(右)*リビングフラワーコースの作品

枝物を使ったアレンジといえば『生け花』を思い浮かべるかたが多く、
確かにフラワーアレンジメント教室で教えているところは少ないなと思います。

その原因は・・・これはあくまでも私の想像なのですが・・・
ここ20年ほど続いているパリスタイル・ブームの影響かなと思います。

茎を見せないで花を華やかに盛りつけたパリスタイルは、
私も好きなスタイルですが、あまり枝物を使うことがありません。
かれこれ15年ほど前、パリのフローリスト(フランス人)からレッスンを受けたとき
花材のなかに枝物が入っていたので、その枝振りを生かしてアレンジしてみたところ

 これは生け花みたいだね。僕たち(フランス人)は
 こういう枝の使い方をしないから、これがいいかどうかはわからないよ。

という率直なコメントをいただいて、印象的でした。
ちなみに彼が作った見本では、枝は短くカットして入れられていました。
そこで私が思ったのは・・・
 
 枝振りを生かしたアレンジは日本ならではなのかも!

ということ。
私は生け花を習ったことはないのですが、フラワーアレンジメントを
教えてくださった先生(師匠)が枝物の好きな先生だったので
枝の見方や生け方を身につけることができました。

実は、レッスンのために枝物を仕入れて準備するのは大変なこと。
かさばるので運ぶのも大変(届けてもらう場合は送料が高くなります)、
箱から出したり、水揚げの作業にも体力がいります。
多分、そういう事情もあって枝物を使う教室は少ないのかな、と。
そして枝物を使ったアレンジを教えられる人も減っているような気がします。
日本には素晴らしい枝物が沢山あるので、それを使わないのは勿体ない・・。

フレンズで枝物をステキに生けられるようになりたい、っていうかたも多いですし
今回のレッスンも、みなさん、それぞれに与えられた枝の形を生かして
ステキなアレンジができあがりました。
枝物をアレンジできる腕を持つことは、海外に行ったときにも誇れることだと思います。


yoshimi furuya


     暮らしの花をセンスアップ*flourish