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2015年7月9日(木) キキョウ・宇治
 今月前半のテーマ花材は桔梗です

科 名  キキョウ科 キキョウ属 多年草
学 名  Platycodon grandiflorus(プラティコドン グランディフロラス)
英 名  Balloon flower Chinese bellflower
和 名  桔梗(キキョウ)」
原産地  日本、朝鮮半島、中国東北部
花 期  6月~8月
出回期  5月~11月(旬/5〜7月)
水あげ  水切り、湯揚げ、割り、切り口に塩をつける
花 色  紫、青、白、ピンク

学名の Platycodon grandiflorus は
ギリシャ語で「platys(広い)+ codon(鐘)」、
grandiflorus(大きい花の)が語源で花の形に由来し
英名のBalloon flowerはコロンとした丸い風船状の蕾の形に由来しています。

花びら同士が風船のようにぴたりとつながっているつぼみが徐々に
緑から青紫に変わり、裂けて星型の花を咲かせます。
花冠は広鐘形で五裂、径4-5cm、雄しべ・雌しべ・花びらはそれぞれ5本あります【写真/右】。
園芸品種には白やピンクの花をつけるものや、鉢植え向きの草丈が低いもの、
二重咲きになる品種やつぼみの状態のままほとんど開かないものなどもあるそうです。

キキョウの根はサポニンを多く含むことから生薬(桔梗根という)として利用されていて
去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用があるとされ、消炎排膿薬、鎮咳去痰薬などに使われるそうです。
また、この薬用成分のサポニンというものは昆虫にとっては有毒なため、
昆虫からの食害から自らを守っているとのことです(キキョウサポニンと呼ばれる)。
 
家紋(「桔梗」の文字は「更に吉」いう事で縁起をかつぐ)として用いられるなど
古くから日本人にとってなじみ深いキキョウですが、
国内では生息地の日当たりのよい草原などが激減したため、
近年その個体数が減少し、絶滅危惧種に指定されています。

凛とした佇まいの桔梗。
日本原産が納得できますね♪
涼しげな夏のアレンジ、楽しんでくださいね。

<POINT>
・茎や葉の切り口から白い液が出るので、液が固まる前に洗い流すか、
 濡らしたティッシュで拭き取ります。
 
junko uji


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