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2015年7月23日(木)
ユリ・古家
今月後半のテーマ花材はユリです
科 名 ユリ科 ユリ属 多年草
学 名 Lilium
英 名 Lily
和 名 百合
原産地 北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯〜、温帯、亜寒帯にかけて
花 期 5月~8月
出回期 周年(旬/5〜7月)
水あげ 水切り、湯揚げ、割り、切り口に塩をつける
花 色 白、ピンク、オレンジ、黄、緑、ワインレッドなど(テッポウユリ/白のみ)
学名の Lilium はラテン語で「ユリ」という意味です。
原種は100種以上、
品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)
になります。
日本の代表的な原種には、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、ヒメサユリがあり、
今回レッスンで使用するテッポウユリもそうです。
ちなみにテッポウユリは沖縄、奄美諸島の野生種で、6月頃に花が咲くそうです。
江戸時代には「琉球ユリ」と呼ばれ親しまれていましたが、
幕末にシーボルトがヨーロッパへ持ち帰り、
イースターや教会などの行事に使われ「イースターリリー」と呼ばれ大流行。
特別な意味合いを持つ花として人気があり、
礼拝ではマドンナリリー( Madonna lily はヨーロッパ原産のユリで、
ヨーロッパでは古くからマドンナ=聖母マリアの象徴とされ教会花として用いられた)の
代わりに使われています。
キリスト教においては白いユリ(マドンナリリー)の花が純潔の象徴として用いられ、
聖母マリアの象徴として描かれる。
天使ガブリエルはしばしばユリの花をたずさえて描かれる。
これはガブリエルがマリアに受胎告知を行った天使であることを示す図像学上のしるしである。
そのため、日本から大量に輸出され始め、球根は絹に次ぐ二番目の主要輸出品に。
原産地の沖縄以外にも、主に富士山麓から神奈川にかけて広く栽培されました。
現在では世界的に栽培されています。
ちなみに故ダイアナ元妃の葬儀でも棺の上に供えられていました。
東洋ではユリは食用や薬用に使用され、日本で観賞するようになったのは明治30年代頃から。
ヨーロッパでテッポウユリが流行したことが逆輸入されるかたちで鑑賞花として流行したそうです。
また、日本や中国の野山に咲くユリが幕末にヨーロッパへ渡ったあと、
交配が繰り返され多種多様な現代のユリが誕生しました。
ユリの代名詞ともいえるカサブランカもそのひとつです。
美女の形容として「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれています。
切り花はおもに次の5系統に分類されます。
・オリエンタルハイブリッド ・・・カサブランカ、シベリアなど
四方に堂々と咲く大輪で、強い芳香が魅力。親は日本のヤマユリなど。
・アジアティックハイブリッド ・・・スカシユリなど
色数が多い中輪咲き。上を向いて咲く。花びらの間から向こう側がみえるのでスカシユリという。
・LAハイブリッド ・・・パーティダイヤモンドなど
丈夫で生長が早いので品種が増えてきた系統。ボリュームがあって穏やかな香り。
・OTハイブリッド ・・・イエローウィンなど
メインは黄、オレンジ系の大輪、近年では白やピンクの大輪も生まれている。
・原種系 ・・・テッポウユリなど
可憐なササユリ、野趣あふれるヤマユリ、小輪のヒメユリなど。
ユリは品種によって大きさがかなり違います。
<POINT>
・つぼみも咲いて、長く楽しめます。
先端のかなり小さなつぼみは咲かない場合もありますが、大きなものはたいていきれいに咲きます。
・長保ちさせるには、花粉を取除きます。
花が開き始めてすぐがおすすめ。開いてからだと花粉が熟して、花びらや手が汚れてしまいます。
・花びらが傷みやすいので気をつけましょう。
特にテッポウユリは花びらが折れるとしわが目立ち、スカシユリは花びらが取れやすので注意しましょう。
暑い夏もつぼみからきれいな花が咲いて、長く楽しめるユリ。
清楚な白いテッポウユリで日本の涼を感じてくださいね。
yoshimi furuya
暮らしの花をセンスアップ*flourish
科 名 ユリ科 ユリ属 多年草
学 名 Lilium
英 名 Lily
和 名 百合
原産地 北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯〜、温帯、亜寒帯にかけて
花 期 5月~8月
出回期 周年(旬/5〜7月)
水あげ 水切り、湯揚げ、割り、切り口に塩をつける
花 色 白、ピンク、オレンジ、黄、緑、ワインレッドなど(テッポウユリ/白のみ)
学名の Lilium はラテン語で「ユリ」という意味です。
原種は100種以上、
品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)
になります。
日本の代表的な原種には、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、ヒメサユリがあり、
今回レッスンで使用するテッポウユリもそうです。
ちなみにテッポウユリは沖縄、奄美諸島の野生種で、6月頃に花が咲くそうです。
江戸時代には「琉球ユリ」と呼ばれ親しまれていましたが、
幕末にシーボルトがヨーロッパへ持ち帰り、
イースターや教会などの行事に使われ「イースターリリー」と呼ばれ大流行。
特別な意味合いを持つ花として人気があり、
礼拝ではマドンナリリー( Madonna lily はヨーロッパ原産のユリで、
ヨーロッパでは古くからマドンナ=聖母マリアの象徴とされ教会花として用いられた)の
代わりに使われています。
キリスト教においては白いユリ(マドンナリリー)の花が純潔の象徴として用いられ、
聖母マリアの象徴として描かれる。
天使ガブリエルはしばしばユリの花をたずさえて描かれる。
これはガブリエルがマリアに受胎告知を行った天使であることを示す図像学上のしるしである。
そのため、日本から大量に輸出され始め、球根は絹に次ぐ二番目の主要輸出品に。
原産地の沖縄以外にも、主に富士山麓から神奈川にかけて広く栽培されました。
現在では世界的に栽培されています。
ちなみに故ダイアナ元妃の葬儀でも棺の上に供えられていました。
東洋ではユリは食用や薬用に使用され、日本で観賞するようになったのは明治30年代頃から。
ヨーロッパでテッポウユリが流行したことが逆輸入されるかたちで鑑賞花として流行したそうです。
また、日本や中国の野山に咲くユリが幕末にヨーロッパへ渡ったあと、
交配が繰り返され多種多様な現代のユリが誕生しました。
ユリの代名詞ともいえるカサブランカもそのひとつです。
美女の形容として「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれています。
切り花はおもに次の5系統に分類されます。
・オリエンタルハイブリッド ・・・カサブランカ、シベリアなど
四方に堂々と咲く大輪で、強い芳香が魅力。親は日本のヤマユリなど。
・アジアティックハイブリッド ・・・スカシユリなど
色数が多い中輪咲き。上を向いて咲く。花びらの間から向こう側がみえるのでスカシユリという。
・LAハイブリッド ・・・パーティダイヤモンドなど
丈夫で生長が早いので品種が増えてきた系統。ボリュームがあって穏やかな香り。
・OTハイブリッド ・・・イエローウィンなど
メインは黄、オレンジ系の大輪、近年では白やピンクの大輪も生まれている。
・原種系 ・・・テッポウユリなど
可憐なササユリ、野趣あふれるヤマユリ、小輪のヒメユリなど。
ユリは品種によって大きさがかなり違います。
<POINT>
・つぼみも咲いて、長く楽しめます。
先端のかなり小さなつぼみは咲かない場合もありますが、大きなものはたいていきれいに咲きます。
・長保ちさせるには、花粉を取除きます。
花が開き始めてすぐがおすすめ。開いてからだと花粉が熟して、花びらや手が汚れてしまいます。
・花びらが傷みやすいので気をつけましょう。
特にテッポウユリは花びらが折れるとしわが目立ち、スカシユリは花びらが取れやすので注意しましょう。
暑い夏もつぼみからきれいな花が咲いて、長く楽しめるユリ。
清楚な白いテッポウユリで日本の涼を感じてくださいね。
yoshimi furuya
暮らしの花をセンスアップ*flourish