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2016年5月12日(木) 丹頂アリウム
 今月前半のテーマ花材はタンチョウアリウムです。

科 名 ユリ科 アリウム属(ネギ)属 多年草(球根植物)
学 名 Allium sphaerocephalon
英 名 Allium sphaerocephalon
和 名 丹頂アリウム
原産地 アジア、ヨーロッパ、北アメリカ
花 期 5~6月 
出回期 3~7月 
水揚げ 水切り
花 色 紫
花の形態 マスフラワー

アリウムの名は古代ラテン語の「ニンニク/Allium(アリウム)」に由来します。
ネギ科の植物でネギ独特の臭いを持ち、ニンニクやニラも大きくは同じ仲間になり、
丹頂アリウムも切り口からほんのりネギの香りがします。

観賞用のネギ科の種類をアリウムと総称され、
明治初年に我が国に導入され、大部分の種は昭和8年~11年頃に渡来したとされています。

丹頂アリウムの名は黄緑色のつぼみが頭頂部から赤くなる様子が、
丹頂鶴の赤い頭を思わせることから名づけられました。

クネクネと曲がった茎は、元はまっすぐですが
生産者の方が1本1本丁寧にワイヤーなどを使い湾曲させているそうです。
また、採花してからも曲がった茎を揃えて箱に詰めていく作業は
まっすぐなものと比べ倍以上の時間がかかるそうです。
生産者の方の努力が感じられますね。

美しい曲線をもった丹頂アリウムは、いけばなでもよく使われる花材です。

同じラインのものはないユニークなタンチョウアリウム。
曲線をよ〜く観察して、ラインを生かすのが今回のポイントですよ♪


<POINT>
・曲線のラインを生かしてアレンジしましょう。
・花瓶に活けた際は茎が腐らないよう、水をこまめに取り替えましょう。
・ネギの香りがするので、飾る場所に気をつけましょう。
 食卓やお見舞いには向きません。


junko uji


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