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2016年6月18日(土) ルリタマアザミ
 今月後半のテーマ花材はルリタマアザミです

科 名 キク科エキノプス属 多年草
学 名 Echinops ritro
英 名 Blue ball、Small globe thistle
和 名 瑠璃玉薊(ルリタマアザミ)、裏白江帯(ウラジロヒゴタイ)
原産地 地中海沿岸、ヨーロッパ、西アジア
花 期 7〜8月
出回期 6〜7月
水あげ 水切り
花 色 青紫
花の形態 フィラーフラワーまたはマスフラワー

【名前の由来】
学名の「Echinops」はギリシャ語で「ハリネズミ」という意味でハリネズミのような花の形から、
日本名の「ルリタマアザミ」は花色の青紫=瑠璃と、丸い花の形=玉、葉がアザミに似ていることから。
英名の「Blue ball」は花のボール状の形とその花色から由来しています。

【歴史】
ヨーロッパではブルーボールの名で古くから栽培され、
日本では昭和に入って栽培されるようになりました。

【花】
花はキク科の特徴で、
ひとつひとつの小花(ショウカ)が集まった筒状花(ツツジョウカorトウジョウカ)からできており、
先が線状に5つに裂けています。

水あげも花保ちもよく、つぼみまで咲くといわれています。
つぼみの色はシルバーで、花が開くと青紫に色づくので、ぜひその変化を楽しんで。

【葉と茎】
葉はあざみに似ており、花と葉にトゲがあるので注意。
茎と葉の裏側には白いうぶ毛があります。

葉は水が下がりやすいので、取除いてアレンジしますが、
残したい場合は新聞紙にくるんでしばらく深水につけます。

【ドライフラワー】
室内の風通しのよいところに逆さにして吊るすとドライフラワーになります。

【薬用】
根に解毒・排膿作用があります。
ロシアでは種子をポリオの治療薬に、中国では根を煎じ乳腺炎などに、
日本では専門医が小児マヒ、脊髄マヒ、神経マヒ、低血圧症などの治療に用いているそうです。


<POINT>
・シルバーから青紫色の独特の花色を生かして、ニュアンスカラーの花と合わせます。
・葉は水が下がりやすいので葉は取り除くことが多いです。
・茎のラインを生かしてアレンジをすることもあれば、
 茎はみせないで花だけを目立つようにアレンジすることもあります。
 今回はあまり茎をみせないデザインになります。


今回は、この独特な花色を生かして七夕のアレンジを作ります☆


yoshimi furuya


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