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2017年3月23日(木) リューココリーネ
今月後半のテーマ花材はリューココリーネです。

科 名 ユリ科/ヒガンバナ科 リューココリネ属 半耐寒性球根植物
学 名 Leucocoryne ixioides
英 名 Glory of the sun
和 名 なし
原産地 南米チリ
花 期 4~5月
出回期 1~6月(旬/2〜3月)
水あげ 水切り
花 色 白、青、紫、ピンク、ストライプ模様など
花の形態 マスフラワー  

★ユリ科として知られていますが、ヒガンバナ科に分類されることもあります。


【名前の由来】
ギリシャ語の「leukos/白い」と「kotyne/こん棒」に由来し、
「白い棒が突き出た花」という意味で
飛び出した雄しべにちなんでいるそうです。


【歴史】
南米チリのアンデス山麓に自生する球根植物として
5〜12種類ほどが知られており、
日本へは1990年代に切り花として流通されるようになりました。
千葉県山武市が日本一の産地となっています。


【花】
花びらは6枚で星状に開き、細い茎の先に複数の花がつきます。
透明感があり星のような形をした可憐な花を咲かせる春の花です。


【葉】
葉は細い糸のような形で、球根から直接でて伸びるため、
収穫では葉を残し、花茎だけを元から切ります。
そのため葉のない状態で出荷されています。


【香り】
市場流通品種では2つのタイプに香りを分類しています。

 ◎バニラ系    
 桜餅やバニラのようなフローラル調の甘い香り
 微香ですが、拡散性が高く、風などで香りが遠くまで広がりやすいのが特徴。
 品種/カラベル、サニーストライプ

 ◎スパイシー系  
 全体的に香りは弱いがバラのようにすっきりした甘さに
 ハーバル感のあるスパイシーな香りが特徴。
 品種/ディーセント、ディオーネ


原種(4種類)の香りは3タイプに分類されています。

 ◎スパイシー、ハーバル
 ユーカリ、水仙のような爽やかな芳香
 品種/コキンペンシス、ナルシオイデス

 ◎桜餅
 桜餅のような甘くフローラルな香り
 品種/イキシオイデス

 ◎バニラ
 バニラの香り
 品種/グローリーサン


<POINT>
・茎が細く、花びらも傷つきやすいので扱いには注意しましょう。
・咲き終わった花は摘み取り、涼しい場所に置き、水替えをこまめにすると
 つぼみまで咲かせることができ、長保ちします。


レッスンでは風にそよぐしなやかな茎のラインを生かして
数種類のリューココリーネと野草的な花を花ビンに活けます。
お楽しみに!


☆2013年4月2日の記事に加筆掲載しています。


yoshimi furuya


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