blog

2017年4月11日(火) バラ
今月前半のテーマ花材はバラです。
今回はイエロー系のバラを使ったレッスンになります。

科 名 バラ科バラ属
学 名 Rosa
英 名 Rose
和 名 薔薇(ばら、そうび、しょうび)
原産地 チベット周辺、中国雲南省からミャンマーにかけて
花 期 5~6月、10~11月
出回期 周年
水揚げ 水切り、湯上げ、燃焼法

数多くの種類があるバラですが、19世紀まではモダンローズである
「ハイブリット・ティー」の中には、黄色のバラというのは、存在していませんでした。
しかし、フランスの園芸家ジョセフ・ペルネ=デュシェが、様々な苦心の末に、
鮮やかな黄色のバラの品種「ソレイユ・ドール」を誕生させたそうです。

母の日のカーネーションほどポピュラーではないですが、
父の日に「黄色いバラ」を贈る風習があります。
父の日の提唱者ドット夫人が、父の墓前に白いバラを供えたエピソードが
由来していると言われています。
ドット夫人のエピソードから、存命中の父には赤いバラ、
亡くなった父には白いバラを贈る風習が生まれました。
その風習が日本に伝わり、現在の日本では父の日に黄色のバラを贈るようになりました。
黄色いバラに変化した理由には、1981年に設立された日本ファーザーズデイ委員会が
開催しているベストファーザー賞の「イエローリボンキャンペーン」が大きく関わっています。
黄色いリボンキャンペーンは、家族の愛情や尊敬を表す黄色を
父の日のイメージカラーとして啓蒙しています。
これが父の日にバラを贈る風習と同化し、
父の日に黄色いバラを贈る今の風習になったそうです。


<POINT>
・葉を間引くと花が長保ち。
・花ビンに飾るときは深水に。
・水をよく吸うので、細菌を吸い上げてしまわないようにこまめな水替えを。
・水に浸らない部分のトゲを取り除くと、水が蒸発して花保ちがよくないといわれています。
・エネルギー補給として水に糖分(砂糖など)を加えてあげると長保ち。
 ただし糖分は細菌が繁殖しやすくなるので、
 塩素系の漂白剤なども一緒に入れてあげると効果的。
 レッスンでお渡ししている栄養剤は糖分と殺菌剤の両方が含まれています。
・風通しのよい、直射日光の当たらないできるだけ涼しいところに飾りましょう。
・湿度をRH50%~にすると花保ちがよくなります。


バラの歴史や香りについては過去の記事をご覧ください。

 ・バラの歴史と分類
http://www.flourishj.com/blog/entry-b1367.html
 ・バラの香り
http://www.flourishj.com/blog/entry-b1371.html


  *レッスンで使用予定のバラ*

・デュカット Dukat
作出/1955年 ドイツ タンタウ社
クライミング(つるバラ性) 
鮮やかな黄色のバラです。
水揚げも非常に良く最後の開花まできれいに花が開きます。

・サニーアンティーク Sunny Antike
作出/2010年 ドイツ コルデス社
半剣弁ロゼット咲き
人気の切バラ品種「キャラメル・アンティーク」の枝代わり。
外側の退色した花びらが、中心の濃い黄色を、強く引き立ててくれる色彩です。

・ピスカップ Pisukappu
作出/不明 日本 今井ナーセリー社
スプレーバラ カップ咲き
スプレー咲きですが個々の蕾は大きめで見応えがあり、輪数も多いです。
開花すると中心は黄みが強くなりグラデーションが楽しめます。

・エクレール Eclaire
作出/2006年 日本 キリンアグリバイオ社
スプレーバラ カップ咲き
スプレーウィットの枝変わり。大変めずらしいグリーンのバラで
花首がしなりやわらかいのでラインを生かしたデザインに。


*仕入れの都合により他の品種に変更となる場合があります。

爽やかなイエローのグラデーションと
コロンとしたカップ咲きのフォルムを楽しんでくださいね♪


junko uji


     暮らしの花をセンスアップ*flourish