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2015年1月18日(日) アオモジ・宇治
 今年初のテーマ花材は青文字です。

科 名  クスノキ科 ハマビワ属 落葉小高木
学 名  Litsea cubeba (Lour.) Pers
英 名  Aromatic litsea
別 名  コショウノキ、ショウガノキ、タイワンヤマクロモジ
原産地  台湾、マレーシア
花 期  3~4月
出回期  1月~2月
花 色  淡黄色
水揚げ  水切り

日本では九州西部から沖縄、本州西部、四国などの暖地の山中に生える
高さが5~7mの落葉小高木になります。
雌雄異株(しゆういしゅ)で
雄花の方が大きく花数も多く群がってつき存在感があるそうです。

葉に先だって3~4月に淡黄色の小さな花を散形状につけますが
花弁のように見えるのは総苞片で、これに包まれて花があります。
近くで見ると総苞片も花弁も純白で、黄色がかっているのは雄しべ、雌しべの花粉になります。
アレンジメントや生け花では開花前の薄緑色の苞に包まれた状態のものが使われます。

果実(9〜10月)は直径7㎜ほどの球形で緑から赤、黒紫色に熟し、
葉は7~15㎝の長楕円(ちょうだえん)状披針(ひしん)形です。

同じクスノキ科のクロモジ属クロモジに対して、
枝が緑色を帯びているところからアオモジと呼ばれています。
また地方により花姿からソロバンノキ、開花時期から卒業花の名もあるそうです。 

青文字の枝には芳香があり爪楊枝の材料とされ、
成熟した果実はレモンのような香りと辛味があることから
ショウガノキやコショウノキとも呼ばれ香辛料として利用されているそうですよ。

春を感じさせる爽やかなグリーンの枝を使った
今年初めてのアレンジメント、楽しんでくださいね♪

<POINT>
・枝が密集しているところなどは、間引いてバランスを整えて。
・ためがよく効くので、好みのラインを作ることができます。
・蕾が絡まりやすいので注意してください。


junko uji


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