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2016年3月20日(日)
カラー
今月後半のテーマ花材はカラーです
写真左/ウエディングマーチ(湿地性)・写真右/クリスタルブラッシュ(畑地性)
科 名 サトイモ科オランダカイウ属(ザンテデスキア属) 耐寒性多年草
学 名 Tulipa gesneriana
英 名 Calla、Calla lily
和 名 阿蘭陀海芋(オランダカイウ)
原産地 南アフリカ
花 期 4〜7月
出回期 周年(旬3〜4月、9〜10月)
水あげ 水切り、浅水
花 色 白、黄、オレンジ、ピンク、グリーン、紫紅、ブラック
アンスリウムと同じサトイモ科の植物でその特徴は
アンスリウムでいうとハートの形をした部分、
カラーでいうと紙をクルリと巻いたような花に見える部分が
葉が変形してできた苞(仏炎苞・ぶつえんほう)であることです。
その中心にある棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)という部分が、
小さな花が集まりとなります。
カラーという名前の由来は諸説あり、
その苞が修道女の修道服の襟「collar」に似ているところから
または「美」を意味するギリシャ語の「kallos」から、などといわれています。
和名の海芋(カイウ)は、湿気の多い土地を好み、
地下に芋(塊茎・カイケイ)ができることにちなんでいます。
葉は茎の根本でつながっているため、切り花では花のみで出回り、
葉は花とは別に出回っています。
南アフリカのケープ、トランスヴァール地方原産のオランダカイウが
18世紀中頃にヨーロッパに渡り、日本には1843年、江戸時代末期にオランダから渡来しました。
白いカラーはウェディングのブーケにも人気で、シンプルなドレスによく似合います。
カラーは育った環境や性質の違いで「湿地性」と「畑地性」の2タイプに分けられます。
『湿地性』土壌/乾燥を嫌い、湿り気のある土壌を好む
環境/耐寒性があり育てやすい
開花時期/春
苞/横広がりで大きい 茎/まっすぐ
特徴/香りがある
『畑地性』土壌/湿地性に比べ暑さや寒さに弱く、適湿な土壌を好む
環境/水はけのよい涼しい場所で育つ
開花時期/初夏(切花としては一年中出回る)
苞/スラリとした小~中型 茎/曲がりやすい
特徴/白・紫・赤・ピンク・オレンジなど花色が豊富
湿地性に比べて丈夫で花持ちがよく、エチレンにも影響されにくい
レッスンでは『湿地性』と『畑地性』を使うので、その違いをよく観察してみてくださいね!
<POINT>
・茎がやわらかく溶けやすいので、花瓶では3~4cm程度の浅水に活けて、
こまめに水替えと切り戻しをしましょう。
・オアシスに挿す場合には、切り口をまっすぐに切ると挿しやすいです。
・畑地性のカラーは矯めがききやすいです。
・花の部分だけを束ねてマスでデザインすることもできますが、
茎がきれいで矯めもきくので、茎のラインを生かしたアレンジに向いています。
*2012年3月5日「カラー」の記事に追記・編集しています。
yoshimi furuya
暮らしの花をセンスアップ*flourish
写真左/ウエディングマーチ(湿地性)・写真右/クリスタルブラッシュ(畑地性)
科 名 サトイモ科オランダカイウ属(ザンテデスキア属) 耐寒性多年草
学 名 Tulipa gesneriana
英 名 Calla、Calla lily
和 名 阿蘭陀海芋(オランダカイウ)
原産地 南アフリカ
花 期 4〜7月
出回期 周年(旬3〜4月、9〜10月)
水あげ 水切り、浅水
花 色 白、黄、オレンジ、ピンク、グリーン、紫紅、ブラック
アンスリウムと同じサトイモ科の植物でその特徴は
アンスリウムでいうとハートの形をした部分、
カラーでいうと紙をクルリと巻いたような花に見える部分が
葉が変形してできた苞(仏炎苞・ぶつえんほう)であることです。
その中心にある棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)という部分が、
小さな花が集まりとなります。
カラーという名前の由来は諸説あり、
その苞が修道女の修道服の襟「collar」に似ているところから
または「美」を意味するギリシャ語の「kallos」から、などといわれています。
和名の海芋(カイウ)は、湿気の多い土地を好み、
地下に芋(塊茎・カイケイ)ができることにちなんでいます。
葉は茎の根本でつながっているため、切り花では花のみで出回り、
葉は花とは別に出回っています。
南アフリカのケープ、トランスヴァール地方原産のオランダカイウが
18世紀中頃にヨーロッパに渡り、日本には1843年、江戸時代末期にオランダから渡来しました。
白いカラーはウェディングのブーケにも人気で、シンプルなドレスによく似合います。
カラーは育った環境や性質の違いで「湿地性」と「畑地性」の2タイプに分けられます。
『湿地性』土壌/乾燥を嫌い、湿り気のある土壌を好む
環境/耐寒性があり育てやすい
開花時期/春
苞/横広がりで大きい 茎/まっすぐ
特徴/香りがある
『畑地性』土壌/湿地性に比べ暑さや寒さに弱く、適湿な土壌を好む
環境/水はけのよい涼しい場所で育つ
開花時期/初夏(切花としては一年中出回る)
苞/スラリとした小~中型 茎/曲がりやすい
特徴/白・紫・赤・ピンク・オレンジなど花色が豊富
湿地性に比べて丈夫で花持ちがよく、エチレンにも影響されにくい
レッスンでは『湿地性』と『畑地性』を使うので、その違いをよく観察してみてくださいね!
<POINT>
・茎がやわらかく溶けやすいので、花瓶では3~4cm程度の浅水に活けて、
こまめに水替えと切り戻しをしましょう。
・オアシスに挿す場合には、切り口をまっすぐに切ると挿しやすいです。
・畑地性のカラーは矯めがききやすいです。
・花の部分だけを束ねてマスでデザインすることもできますが、
茎がきれいで矯めもきくので、茎のラインを生かしたアレンジに向いています。
*2012年3月5日「カラー」の記事に追記・編集しています。
yoshimi furuya
暮らしの花をセンスアップ*flourish