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 オーガンジーのリボンを添えて

5月末に神戸に行ってきました。
向こうでブログを更新する予定でその準備もして行ったのですが、
楽しくてあっという間に時間は過ぎ、そしていろいろな気づきもあり、
東京へ戻ってからもしばらく反芻していました。
やっぱり旅はいいですね。
自分を見つめ直すいい機会になりました。

そんなわけで、ブログをチェックしてくださっていたみなさん、ごめんなさい。。。
久しぶりの更新、先月のレッスンの振り返りです。

かすみ草といえば、お花屋さんで
バラの花束などに添えてボリュームをだすために使われるお花、
そんな脇役として固定したかすみ草のイメージを覆したくて行った
ロマンティックな花束のレッスン。

かすみ草だけをふんわり束ねた花束は見掛けますが、
レッスンではオキシペタルムとラムズイヤーの花を合わせてラウンドの花束を作りました。

いつもそうなんですが、合わせる花を何にしようかすごーく考えました。
スカビオサやブルーレースフラワー、アスパラガスなど爽やか系の花材も考えたのですが
今回はオキシペタルムとラムズイヤー、フワフワと産毛のある質感のもので揃えました。
かすみ草を主役にしたかったので、あくまでも添えるくらいの本数で。

オキシペタルムは星のようなかわいい花はもちろん、沢山ついた葉も活かせるなと思ったのと
ラムズイヤーのグレイがかったグリーンもいい味をだしてセンスよく仕上がるなという計算でした。
ラムズイヤーは珍しい花材なので、今回初めて使うフレンズも多く、
“羊の耳” という名前の通りの独特な形や質感に触れたり、切り分け方など勉強になったはず。

形のラウンドは、ふんわり広げて作るのと、きゅっと密集させて作るのでは印象が変わります。
さらにアウトラインを忠実に丸く作るのと、
ところどころ花を飛び出させて遊び心を加えるのでもまた雰囲気が変わります。

ラウンドってシンプルな形だけに実は奥が深いのです。
花の配置によっても印象が変わりますしね。
何回作っても楽しめます。

今回、まだ経験の浅いフレンズにはラウンドの形を理解して花束を組む勉強に、
経験を積んできたフレンズは表情のあるラウンドを作るレッスンになったと思います。

3種類の花材に形もシンプル、だけど沢山の学びが詰まったレッスンでした。
こうして振り返ることでしっかり心に刻んで “自分のもの” にしていただけたらうれしいです。

花/かすみ草(アルタイル)、オキシペタルム(マーブルホワイト)
葉/ラムズイヤー 


yoshimi furuya


     暮らしの花をセンスアップ*flourish