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2016年7月9日(土) ヒマワリ
今月前半のテーマ花材はヒマワリです。
写真/奥よりサンリッチパイン、レモンオーラ、パナッシェ、東北八重

科 名 キク科 ヒマワリ属 一年草
学 名 Helianthus annuus
英 名 Sunflower
和 名 向日葵(ヒマワリ)、日輪草(ニチリンソウ)
原産地 北アメリカ
花 期 7月~9月 
出回期 周年(旬 6月~8月)
水あげ 水切り、湯揚げ
花 色 黄、オレンジ、茶

【名前の由来】
ヒマワリの学名Halianthus(ヘリアンツス)は
ギリシャ語の「太陽/Helio」と「花/anthus」から
英名は「Sunflower(サンフラワー)」、
和名では「向日葵(ヒマワリ)」「日輪草(ニチリンソウ)」と呼ばれ、
どの名前も太陽に由来しています。

和名の由来は太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回ることからきていますが
この動きは生長に伴うもので、実際に太陽を追って動くのは
生長が盛んな若い時期だけだそうです。花が開く頃には生長が止まるため動かなくなり、
完全に開いた花は基本的に東を向いたままほとんど動きません。

【歴史】
北アメリカを原産地とし、野生のものは60種ほどが知られています。
野生種はさほど大きな花を付けず、大輪のものは品種改良によってつくられたものだそうです。

紀元前からインディアンの食用作物として重要な位置を占めていて、
1510年、スペイン人がヒマワリの種を持ち帰り、マドリード植物園で栽培を始めたそう。
(マドリード植物園はダリアやコスモスが最初に栽培されたことでも有名)

ヒマワリがスペイン国外に持ち出されるまで100年近くかかり、
ようやく17世紀になってフランス、次にロシアに伝わり
ロシアに到達してはじめて、その種子に大きな価値が認められたとのこと。

日本に入ってきたのは1666年と言われています。

【花】
大きな1つの花のように見えますが、頭状花序と呼ばれ
多数の花が集まって1つの花の形を作っています。
これは、キク科の植物に見られる特徴で、外輪に黄色い花びらをつけた花を舌状花、
内側の花びらがない花を筒状花と呼びます。

【品種と用途】
向日葵には多くの品種があります。
背丈や花の大きさも多種で、八重咲きのものや、枝分かれして咲くものなどもあります。

向日葵のの品種は利用する目的によって、
油料用ヒマワリ・食用ヒマワリ・園芸用ヒマワリと大きく3種類に分類されています。
作物としても重要な植物で、ヒマワリ油を採取するために世界で広く栽培されています。
また、油を絞った後のタネは石けんなどの原料に、
茎は紙の原材料に、葉は飼料にするなど無駄なく利用用途の広い作物のようです。


<POINT>
・水に浸かる部分は腐りやすいので浅水で活けましょう。
・よく水を吸うので、水がなくならないように注意してください。
・水分を蒸発させる余分な葉は取り除きます。
・面的な花なので、花の角度を変えたり凹凸をつけて動きをつけましょう。
・フローラルフォームを使う場合は花が重いのでしっかり挿しましょう。


種類がとっても豊富なヒマワリ。
今回はどんなヒマワリが登場するのかお楽しみに!
名前に注目してくださいね♪


*2014年7月7日「ヒマワリ」の記事に追記・編集しています。


junko uji


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