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2016年8月3日(水) クルクマ
 今月のテーマ花材はクルクマです

科 名 ショウガ科ウコン属(クルクマ属)、塊茎性(カイケイセイ)、球根植物の多年草 
学 名 Curcuma alismatifolia
英 名 Hidden lily(ヒドゥン リリー)
和 名 春鬱金(ハルウコン)、薑黄(キョウオウ)
原産地 熱帯アジア(インド、タイなど)
花 期 6〜9月
出回期 5〜10月(旬 7〜8月)
水あげ 水切り
花 色 ピンク、グリーン、白、オレンジ、複色
花の形態 フォームフラワー or マスフラワー

【名前の由来】
Curcuma(クルクマ)の名前は、アラビア語で黄色を意味する「Kurkum」が語源で、
根茎に大量の黄色の色素が含まれることに由来しています。

【歴史】
タイ北部やカンボジアなどに分布するショウガやウコンの仲間で、
タイでは特にチャイヤプーム県のパー・ヒンガーム国立公園の自生が有名で
同県の県花にもなっているそうです。
日本へは薬用として18世紀初頭に渡来しましたが
観賞用として広く知られるようになったのは1990年の大阪花博がきっかけで
タイから球根が輸入され、静岡、福岡、鹿児島、愛知、沖縄で栽培されるようになりました。

【花】
茎が長く伸び、それに柄のない花が並んでいる穂状(すいじょう)花序で
花びらのように見えるものは葉っぱが変化した苞(ほう)で、
その間に小さく咲くのが花になります。

【品種と用途】
ウコン属には40~50種ほどが分類されているとされています。
ウコン(Curcuma longa)のように食用・薬用として利用される種類も多く
根をたくあんやカレー粉の着色料や薬用として用いているものと、
観賞用に栽培されているものがあります。

タイや沖縄では仏様にお供えする仏花として使われているそうですが、
ここ数年、生産農家がオリエンタルなウェディングブーケ用のクルクマを創りだし、
名前も「プーディンプリンセス」などかわいい名前のついたクルクマも増えています。

暑い地方が原産のクルクマは暑さにとっても強い花です。
今回は鮮やかなピンクのクルクマでモダンなブーケを作りますよ〜


<POINT>
・暑さに強く夏でも長く楽しめます。
 ただし葉は花のように保ちはよくありません。
・冷房の風と直射日光が直接当たらないようにしましょう。
・午前中に霧吹きで保湿するとさらに長保ちします。
・花瓶の水は10㎝以上入れます。
・直線の茎はデザインによって見せることもあれば、花のみが見えるようにする場合もあります。
 今回は茎は見えない花束を作ります。


*2013年8月23日「クルクマ」の記事に追記・編集しています。


junko uji


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