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2016年7月22日(金) アンスリウム
 今月後半のテーマ花材はアンスリウムです

科 名 サトイモ科アンスリウム属(ベニウチワ属ともいう) 非耐寒性常緑多年草 
学 名 Anthurium andreanum
英 名 Flamingo lily、Tail flower
和 名 大紅団扇(オオベニウチワ)、紅団扇(ベニウチワ)、葉蘭団扇(ハランウチワ)、牛の舌
原産地 熱帯アメリカ(コロンビア、エクアドル)、西インド諸島
花 期 6〜7月
出回期 周年(旬 5〜7月)
水あげ 水切り
花 色 赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、紫、黄緑、茶、複色
花の形態 フォームフラワー

【名前の由来】
学名の「Anthurium」はギリシャ語で「anthos/花」と「oura/尾」に由来し、
英名の「Tail flower/尾」も花の部分(肉穂花序)が尾にみえることから、
日本名の「大紅団扇」は赤い苞が団扇にみえることから由来しています。

【歴史】
アンスリウム属は熱帯アメリカや西インド諸島に600種ほどの原種が分布しています。
樹上または地上で生活するもの、大型種、小型種、蔓性のものなど、性質や形態もさまざまで
葉に美しい模様が入るものもあり、観葉植物としても人気があります。

日本へは昭和20年代後半に進駐アメリカ軍により紹介されてから。
前衛生け花の全盛期に流行し、一般花材としても用いられるようになりました。

【花】
みなさんが花だと思っている部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」といわれる苞になります。
花は尾のような棒状の部分に小さな花が集まり「肉穂花序(にくすいかじょ)」といいます。

【葉】
切り花で販売しているアンスリウムには葉が付いておらず、別に販売されています。
それは他の花のように茎の間に葉が付いていないため。
花の茎の根本から葉の茎も伸びた状態で付いているため、
切り取ると花と葉がバラバラに別れてしまうためです。
鉢物のアンスリウムを観ると葉の付き方がよくわかります。

【主な種】
オオベニウチワ(大紅団扇、学名Anthurium andreanum)
原産地はコロンピア。単にアンスリウムというと本種を意味することが多い。
本種の小型の品種をヒメアンスリウム(学名A. andreanum ' Compactum')という。

ベニウチワ(紅団扇、学名A. scherzerianum)
原産地はグアテマラ、コスタリカ。

シロシマウチワ(学名A. crystallinum)
原産地はコロンビア

ビロードウチワ(学名A. magnificum)
原産地はコロンビア


<POINT>
・個性的な形をしたフォームフラワーなので1輪で飾っても華やかです。
・平面的、立体的、どちらのデザインでも使うことができます。
・苞に傷がつきやすく、茶色く変色するので注意しましょう。
・水が下がったときは逆さにして花全体を水に浸けると水があがるといわれています。


*2013年7月13日「アンスリウム」の記事に追記・編集しています。


yoshimi furuya


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